はじめに
転職。それは新しい可能性を求めて踏み出す一歩。 「次こそは理想の職場に!」そう思って決断した転職。しかし、実際に働き始めてみると、「あれ?思ってたのと違う…」ということがある。
今回の記事では、私自身が経験した “転職したけど違った” というリアルな体験をもとに、入社前と入社後のギャップ、短期離職に至るまでの経緯、そしてその後の模索(現在進行形)について赤裸々に語っていく。
短期離職は決して珍しいことではないが、世間的には「良くないこと」とされがちだ。しかし、それをどう受け止め、次にどう活かすかが重要なのではないだろうか?
もし、あなたが転職後に「違ったかも…」と感じているなら、少しでも参考になれば嬉しい。
転職を決めた理由
前職は環境プラントの保全という仕事。あまり聞き馴染みがないかもしれない。ざっくり説明すると浄水場設備の維持・管理を行っていた。
20代半ばに入社し、約15年間この業務に従事。 近年は事務所の所長として、30名程度の所員のマネジメントを担当していた。
仕事自体は比較的安定しており、日々の業務はルーチン化されているものが多かった。そんな環境で管理職としての役割を果たしながらも、次第に 「このままここで働き続けるべきなのか?」 という疑問が生まれるようになった。
特に、技術職への興味が薄くなっていたこと(そもそも自分の興味分野ではなかった)、職場の価値観や社風に違和感を抱いていたことが大きな要因だった。ネガティブ思考というかそんな感じ。
また、並行してキャリアコンサルタントの資格取得を目指し、専門学校に通いながら勉強をしていた。 そこで学んだことを活かし「人のキャリアをサポートする仕事」にシフトしたいという気持ちが強まっていった。
こうした背景から、転職サイトにはすでに登録しており、日々オファーをチェックする習慣があった。
そんな中で目に留まったのが、 「急成長中の企業」「キャリアコンサルタントとしての仕事」「チャレンジできる職場」 という好条件のオファーだった。
「ここなら、これまでのマネジメント経験を活かしながら、新たな環境でキャリアを築けるかもしれない!」と期待を抱き、慎重に企業のHPやYouTubeの動画、口コミサイトを調べた上で応募。無事に内定を得て、意気揚々と新たな職場へと踏み出した。
入社後に感じたギャップ
ところが、実際に働き始めてみると、想像とはまったく違う環境 が待っていた。
1. 社内の雰囲気と文化の違い
社長や管理職が飛ばす強烈な言葉。全体チャットに飛び交う罵詈雑言。まるで「根性論」の世界。
それが休日だろうが関係なく飛んでくる。
道徳とか倫理とか責任とかを大事にしている自分にとってこれは大きなストレスだった。「成長できる環境」と思っていたのに、実際は精神的に耐えつづける環境だったのだ。
2. 総務機能が機能していない
給与振込口座開設のずさんさ、交通費の支給基準が曖昧、社会保険の手続きが進んでいない…。
など、あまり細かくは書けないが、個人的には無理だった。
これらの手続きは通常スムーズに進むものだと思っていたが、実際は「個人でなんとかして」の姿勢。これでは安心して働けるはずがない。
3. 求められるスキルとのズレ
面接では 「あなたの経験を活かせる」「即戦力として期待している」 と言われていたが、実際にまっていたのは全く違う業務 であった。詳細は書くのはやめるが。
「こんなはずじゃなかった…。」
違和感は日に日に強くなり、「本当にここで働き続けられるのか?」と疑問を抱くようになった。
退職を決断するまで
短期間で退職を決断するのは簡単なことではない。何度も「もう少し様子を見よう」と思った。しかし、
- 会社の文化が自分に合わない
- 仕事に対するモチベーションが著しく低下
- 健康面・精神面への影響が大きくなりつつある
これらを冷静に考えた結果、「続けるのは難しい」と判断し、 入社1週間で退職を決断 した。
もちろん自身のリサーチ不足や覚悟不足という側面もある。それは大いに反省しているし、言い訳はしない。短期離職に対する不安は大きかったが、「無理をしてまで続けるべきなのか?」という問いに対して、自分なりに納得のいく答えを出した。
短期離職が与えた影響
短期間で辞めることは「悪いこと」と捉えられがちだが、実際に経験してみて得たものもある。
1. 自己理解の深まり
「なぜこの会社は合わなかったのか?」を突き詰めて考えることで、
- 自分が大事にしたい価値観
- どんな職場環境なら働きやすいか
- 逆にどんな環境では自分が活躍できないか
が明確になってきている。
2. 企業リサーチの重要性を痛感
今回は、企業HPや口コミを調べたつもりだったが、「リアルな職場環境」まで深く理解することはできていなかった。
- 企業文化を知るには OB訪問・社員インタビューが有効
- 実際に働いている人の口コミは、ポジティブ・ネガティブ両方チェック
- 「自分が働くイメージができるか?」を大事にする
こういったリサーチの重要性を改めて実感した。まあ限界はあるんだけど。
3. 「転職=成功」ではないと気づいた
転職は 「ゴール」ではなく「スタート」 であり、「転職したらすべてが良くなる」とは限らない。
今回の転職を通じて、「自分にとって働くとは何か?」を深く考えるきっかけになっている。
これからどうするか?
離職を経て、今は 自己分析と情報収集を徹底するフェーズ に入っている。
- キャリアコンサルタント試験(2025年3月)を控え、学習を進めている。
- 退職した企業ではキャリアコンサルタントの業務に関われる可能性もあったが、それは叶わなかった。
- しかし、今の経験がキャリコン試験の勉強にも活かせている。
- 将来的には、この経験を何らかの形で他の人の支援に役立てたいなと考えている。
- 失業保険の申請や社会保険の切り替えを前向きに進めている。
- 会社側が手続きをしていなかったため、国民健康保険への切り替えを実施。
- 必要な公的手続きも一つずつ進めている。
- 転職活動は本格化。転職エージェント、求人サイト、ハローワークをフル活用中。
- 企業リサーチの強化(働く環境・文化・実態をより深く知る)
- 「本当に自分に合う職場はどこか?」をじっくり考えながら活動
短期離職を経験し、ダメージを受けた部分もあるが、それを学びに変えて次のキャリアを慎重に選びたい。焦らず、納得のいく次のステップを選んでいくつもりだ。
とはいっても、子どもが二人いる身なので、のんびりもしていられないんだけど…。
まとめ
- 転職したけど違った… という経験をした
- 入社前と入社後のギャップに悩み、短期離職を決断
- 短期離職を通じて自己理解が深まり、次のキャリアを考えるきっかけになった
転職は「失敗」ではなく、「学びの機会」でもある。
もし、転職後に「違ったかも…」と感じているなら、一度立ち止まって 「自分が本当に大事にしたいものは何か?」 を考えてみてほしい。
このブログでは、今後も転職やキャリアについてリアルな経験を発信していく。次回もお楽しみに!